だから、車を買わずに貯金をする方がお金も残るだろう

とはいえ、

自分は結婚まで9年ほどあったが、車を3台も買って

ローンも少し残っていた。貯金はいくら残っていたか覚えていないくらい少なかった。

ただ、ヨーロッパへの旅行代金は自分で出したと思っている。

お母さんと結婚して、家計は任せてたので

どれくらいのお金があって、どんなやりくりをしていたのかも

あまり覚えていない。

お母さんは1年ほどで勤めていた銀行を退職したので、

我が家の収入は限られていた。

ただ家のローンがそんなになかったので繰上げ返済して、

コツコツ積み立てて、車を買い替えたり、家をリフォームしてきた。

私は、親が大学へ行かせてくれて、定職にもつけ、家を建てる土地をもらい、

家屋も親と共同で建てているので、ローンも少なかった。

まさに、分家・独立するためのおぜん立てをしてもらい

同じ町内の実家のそばにすむことになった。

田を分けてもらったわけではないが、畑地を少しもらって家を建てている

家も半分以上、資金を出してもらっている。


息子さんは千葉県で就職した。

私の退職金は老後の資金で精いっぱいだから

車を買ってやることも、結婚資金の援助してやるほどの余裕はない

でも、大企業で働くので、がんばれば十分な収入もあるだろう。

中高大学と多くの教育資金や神戸での生活費を費やしてきた

これは、美田ではないが　息子の将来性に賭けた事前投資であると

思っている。




お母さんはパートに出るだけで、家計をやりくりしていた。

教育費も特に、大学から家を出たので結構かかっていたが

それもやりくりして　息子さんはそんなにひもじさを味わっていなかった

と思っている。

息子の就職と同時に、定年退職。今は再就職で収入は約半分になった。

息子さんにかけた資金をこれから回収して

老後に備えておこうと思っているお父さんは、

気楽に考えているが、息子や将来の息子家族に世話をかけたくない

と、お母さんは思っているようで、とても心配している

家をあてがってもらって、その時々で色々と親の支援を受けてきた自分ではあるが

自分はこれまで　息子の教育にも力を入れ　大学を卒業するまで面倒を見たわけで

これからは、自分の翼でしっかりと飛んでいってほしい。

レールウェイなんで、飛ばなくていいけど

しっかりと安全に　行きたい　目指す道に進んでいってほしい。

親は、その列車のテールライトを眺めて

背中にかかっていた　おもしが取れ　肩が楽になったことは

嬉しくもあり　寂しくもあり　　子育てをしていた頃が懐かしい。

もうすぐ、結婚２９周年　、結婚５０周年の21年後どんな暮らしをしているだろうか