「ひとつの祈り」という歌を小学4,5,6年生の子どもたち約300人が合唱するのを聴きました。
文化ホールにいるたくさんの音楽の先生方のまえで、とても心地よい合唱でした。
あとで講評をされていた大学の先生も「感動で目頭が熱くなってきた」とおっしゃっていました。
わたしはビデオカメラをまわしながら、やはり感動していました。
この写真は、バンドのHPより (すみません300人の大合唱の写真はとれていません)
子どもたちが曲の紹介をします。
3つの小学校が何度も集まって練習したことや
当日もピアノ伴奏をしてくださった高阪勝己さんが、
合同練習会の時や前日リハーサルもきてくださったことを
前日リハーサルでこの曲を子どもたちが合唱するのを2回ほど聴きました。
そして、子どもたちがこの曲をとてもていねいに一生懸命に歌っている姿に感動しました。
きっと、なんどもくり返し練習する中で歌うのが嫌になったこともあるだろうに…。
ほんとうにこの曲が大好きで、今の自分のいろいろな思いと重ねながら子どもたちが歌っているようで、
じーんと感動するものがありました。
ほかにも何曲か歌ったのですが、それは発表会で聴いてもらうための歌のように聞こえたのですが、
この曲は、本当に「歌いたい、伝えたいことがあるんだよ」そんな思いで心を込めて歌っているように思えました。
高阪勝己さんは、「学校でライブを展開する最強スクールコンサートポップスバンド・ビーポップ」という活動をされていて、その活動の中からこの「ひとつの祈り」という歌ができたそうです。
くわしくは、高阪さんのブログ「
みほちゃんとの偶然の出会い」に書かれています。
きっと ここに高阪さんが書いておられる話は子どもたちも知っているのでしょう。そんな気がします。
小学校高学年というのは少しずつ自我があらわれ、自分のこと、友だちのことを考えるようになります。
自分の力に自信を持ったかと思えば、人と比べて自分に自信をなくしたりします。
また、見せかけでなく本当に仲のよい友だち・仲間であることを意識したりします。
自分はもっとこうなりたいと、夢を描き始めるのもこの頃からかな。
自分ではどうすることもできない壁にぶちあたり、悩むこともあるでしょう。
そんな子どもたちの願いを込めた歌が この「ひとつの祈り」であるように思います。
学校では合唱コンクールや音楽会があって、子どもたちはずいぶん前から練習に取り組みます。
発表はその成果を聴いてもらう会なのです。だから指導される先生方はその日に向けて一生懸命取り組みます。
子どもたちは音楽がそんなに好きでなくてもやらされます。それが大きな発表会ともなるとなおさらです。
でも本来、合唱は楽しいものです。それがコンクールとなると違います。
競争になり、他と比べてどうか、音程・強弱など基本的なものから、さらにはハーモニーのきれいさ・歌っているときの表情など合唱のテクニックが求められます。
そして、いかに上手に聞こえるかを競うあまり、大切なことが忘れられているように思います。
本当に心に響く歌声か、子どもたちが気持ちよく歌っているか、聴いている人が気持ちよく聴いているかが大切なのだと思いました。
音楽素人で歌も楽器もできないわたしも、素晴らしい曲と出逢い、心地よい音楽のある生活を ゆっくりと送りたいと思っています。
ひとつの祈り
詞・曲 高阪勝己
たとえばあなたがここにいることは
とても不思議な偶然の重なり
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