なんで、そんな宿題が出たの?
聞いてみると 小学校の家庭科の時間に 調理実習をしたのですが…。
子どもたちは短い授業時間の中で
不慣れな調理を班で協力して作るのは大変だったようです。
また遊び半分の子もいて、どの班もおいしい「サラダ」はできなかったようです。
それだからかどうかはわかりませんが、家でも「ポテトサラダ」を作ることを宿題にしたようです。
しかも、家の人に手伝ってもらってはいけないそうです。(お便りには「保護者のご理解と協力を…」書いてありますが…)
息子さんはインターネットで調べたレシピを見てひとりでやりだしました。
レシピによると ジャガイモを30分ゆでて…
「えっ 30分もゆでるの?」とお父さん
しかも「皮をむかずにゆでる」 と書いてあります。
「え~ そうなんだ。」全く料理ができないお父さんは感心するばかりです。
そんなお父さんのようにはなって欲しくないお母さんは、子ども向けの料理の通信教育の料理本(簡単な料理の道具もついてくる)を申し込んで、積極的に息子さんに料理をさせようとしています。
やる気満々息子さん。できあがったポテトサラダの出来に結構満足しています。
「これが昼食のおかずの一品になる」と思うとがんばるようです。
「お父さん、卵焼きも作りたい。目玉焼きとちがうでぇ」
「やったら…」
「あっ、これお母さんが使ってはるやつや…」とIH対応の卵焼き器を取り出しました。
「お父さん、ひっくり返して」といわれて、慎重にひっくり返すと、結構うまくいきまして
息子さんからほめてもらいました。
つぎは息子さんの番です。こわごわでしたが慎重にひっくり返して。まぁまぁ上手くいきました。
ポテトサラダといい、卵焼きといい、結構うまくいきまして、自画自賛しているところへお母さんが帰ってきました。
使った道具などが、汚れたまんま流しに広がっているのを見て、
「料理というのは、あと片付けまでして料理やわ。」
「ジャガイモがチョと固いわ」「30分もゆでたの?」「まるごと?」
「ちゃんとお塩入れた?」
「×× △◇×?」「○△◇××?」といっぱい言われて
さっきまでの男二人の小さな満足感は、しだいにしぼんでいきました。
お母さんが日々、苦労して献立を考え、料理を作っていることは、自分たちで実際やってみるとその大変さを実感するのですが…。
こうも言われるとなんだか、またやってみようという気がなえてきます。
「料理作るのはいいけどなぁ…」
当分は 「アウトドア・クッキング」に目覚めそうもない お父さんでした。
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