いまはやりの「コーチング」講座 「半落ち」

LakeSide

2016年09月11日 15:31

日本青少年育成協会によると

「教育コーチング」とは、「傾聴」「質問」「承認」等のコミュニケーション技法を用いて、青少年自身の意欲・能力を引き出し、

「自立」を支援する教育メソッドです。「教育」の本来の意味は「educe=潜在しているものを引き出す」です。

教育コーチはこの原点に立ち、「人は育とうとする生き物だ」という信念を持って相手に関わります。

人が本来持っている驚異的な意欲と能力が顕在化します。

「coach」とは「馬車」のこと。 馬車は旅人にとって不可欠なリソースです。

大切な人(青少年)が目指すゴール(目標達成・夢の実現・自立)に行きつくための、

素敵な馬車になろうではありませんか


ということが 基本的な考えとして掲げられている。

近年は、このスキルを講師を招いて 数回の講座でやるらしい。

有料も多く、資格のある講師はけっこう引っ張りだこで

儲かっているようだ。

今回機会があって、3時間に圧縮された講座をタダでうけた。

ジグソー法を使って、初対面の方とグループを変えながら話し合って

結果を発表する繰り返しだった。

ただ、話を聞く講演でなく あっという間に3時間が過ぎた。

その場限りかもしれない人に 結構  自分の内面にある深い話もさせられた。

だからというわけではないが・・・。

社会人向けに 昔から行われている 啓発セミナーみたいで





「のせられてたまるか」的な 猜疑心もあって

すとんと「完落ち」 するまで至らなかった。

有名学習塾でも、生徒・保護者向けに盛んに行われている。

素晴らしい動機付けの元、自分の可能性にかけて 能力を引き出され

必死で勉強して 有名大学に合格したりするみたいだ。


でも、人はどこかでつまづき、何かをあきらめながら生きている人が大多数だ。

何かに つまづいたとき つぶれてしまうことなく うまくかわしていける人

そういう人のほうが 長持ちするし 幸せな時間が多いように思う。

しなやかな竹のように たおやかに 生きるためには 何が必要で

心の持ち方はどうしたらいいのか そんなことを考えながら聞いていた。

是枝監督の海よりもまだ深く にのセリフに

「みんな なりたかった大人に なれるわけじゃないんだよ」

「幸せって、なにかをあきらめないと手に入れられないの」という

セリフは、これからの社会に必要なものの考え方かな とおもう。

 
一番でなくてもいい。 オリンピックに何度も出られる人も、出てメダルが取れる人は

ごくごくわずかである。

むしろ大切なのは、メダルを目指してどんな努力をしたか

メダルをとったあと 引退した後 どんな人として 生きた証を残したかだと思う。


子どもの持っている力を うまく引き出すことの 大切さは

フランス革命の頃の 「エミール」でルソーが 書いているし

これまでも さんざん論じられてきた。

この頃の社会では コミュニケーションの難しさなどから

これまでの教育技術が 通用しなくなってきているようでもあるが

基本的な考え方として いかに相手・子どもの思いを正しく理解できるか

そのために どんなアプローチをするかであり、

前から 大切にしてきた 手法であると思う。

それが パパママや若い先生・保育士等に 浸透しないうちに

世の中や 社会は下り坂を 転げ落ちてきている

そして、夢のような幸せを求め続けて、しんどい毎日を送っている






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