帰省

LakeSide

2018年01月03日 06:41



お餅つきも大掃除も終わった大晦日の夜の8時半頃、

大学生の息子が神戸から帰省した。

駅まではお母さんが車で迎えに行った。

お父さんは紅白歌合戦を見ながら、すでにビールを飲んでいる。

大晦日の夕方までアルバイトだったので夕食はまだだ。


お母さんが作った夕食を食べながら

お母さんといっぱい話をしている。

それをお父さんは紅白を見ながら聞いている。

12時を過ぎてから、近くの神社とお寺にお参りに行った。

神社の隣の薬師院で甘酒で接待をしてくれていたおばあさんが、

息子さんの小さい頃を知っていて、懐かしそうに名前を呼んでくれた。

まだ、家を出て半年もたっていないが、

これが帰省ということかな・・・。



お父さんの実家に新年のあいさつに行くと、

近くの老人ホームにいるお祖父ちゃんを迎えに行くことになった。

お父さんの実家には結婚した いとこも帰っていて

お祖父ちゃんと孫2人がいろいろ懐かしく話した。

7年前、いとこがまだ鳥取の大学生だったころ、

お祖父ちゃんは、お祖母ちゃんが亡くなって、

孫も出て行ってさみしくしているお祖父ちゃんを誘って

鳥取へ行って、大学を案内してもらった。

その時の話などが、懐かしく思い出された。

その時の話はこちら

2010/12/31





これからお墓参りに行くと言って、席を立とうとしたとき

お祖父ちゃんが自分も行きたいと言った・・・。

行きたいだろうなぁ、と思ったけど足が不自由で

ちょっとした段差も厳しいお祖父ちゃんを

連れて行くのはとても無理だとみんな思った。

お墓にいるお祖母ちゃんに会いたいだろうなぁ

でも、古くからあるお墓は通路はなく、ぎっしりと墓が並んでいて

段差も多く、バリアだらけの墓地だ。

あきらめてもらうしかなかった。




次にお母さんの実家に行った。

天気も良く、暖かかったのでお母さんが

お祖父ちゃんが行くと言ったら、一緒に行こうと言い出した。

こちらのお祖父ちゃんも足が不自由だったが、

途中から通路が狭くなるが、何とか60センチほどの

通路があって お墓にたどり着けた。

お祖父ちゃんは、自分の父母が眠るお墓に

「参りに来たでー・・・・・・。」と大きな声をだしてお参りをしてた。

足が不自由になった高齢者にとって、

新年を迎え、お墓にお参りできることは大事だなと思った。

孫に寄り添ってもらいながら、ゆっくりとした歩みではあったが

自力で墓にこれた喜びをお祖父ちゃんは感じているようだ。

髪の毛が金髪になって、めったに顔を見せなくなった孫だが

実質48時間の帰省で会いに来てくれた。


お祖父ちゃんにとっても、特にいいお正月になったことだろう。










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