でも、数学や英語の授業のスピードについていけず
追試ギリギリの点数を高一の2学期あたりからずっととっていた。
高2の夏には、アルバイトが普通になって、原付バイクに乗って駅まで行っていた。
そんな自分とは違って、できる人は、
部活もして塾にも行ってがんばっていることに、ショックを受けた。
このままでは、到底、地元の教育大にもいけないし、
共通一次試験なんて、間に合いそうにもないし
自分はどうなるんだろうと もがいていた高二の秋頃
京都の美術館でピカソ展があることを新聞で知った。
学校をサボって見にいく価値はあると思って見に行った。
教科書で見たことがある作品もあったが
「青の時代」というコーナーがあり、足を止めて見ていた。
他の時代とトーンが違うくらいに思っていた。
でも、のちにピカソにも、若い頃に苦悩の時代があったことを知った。
それが、「青の時代」だった。
今、YOASOBIの「群青」という歌が中高生の心に響く、、
青い世界、不安を抱えた青春時代はいつの時代でも同じだ。
高校受験という、初めての試練。自分が何になりたいのかもわからない。
自分で決めた道へ歩もうとしているが、その道が合っているのかもわからない。