群青 YOASOBI

LakeSide

2022年02月13日 14:13




この頃の卒業式では、「旅立ちの日に」や「群青」を歌います。

どちらも中学校の先生たちが教え子のために作った歌だ。

昭和50年代、私の頃の卒業式は「仰げば尊し」でした。

その中学校時代の卒業式で、目に涙を浮かべながら

教え子の名を一人一人呼ぶ恩師を見て 

この先生たちにお世話になったな、

生意気なことを言った時もあったが

いっぱい影響を受けて 育ってきた自分がいるなと思った。




学校の教師というのは、いい仕事だな、となんとなく思ったことを覚えている。

高校へ行ったら 勉強はがんばるつもりだった。

でも、数学や英語の授業のスピードについていけず

追試ギリギリの点数を高一の2学期あたりからずっととっていた。

高2の夏には、アルバイトが普通になって、原付バイクに乗って駅まで行っていた。

そんな自分とは違って、できる人は、

部活もして塾にも行ってがんばっていることに、ショックを受けた。

このままでは、到底、地元の教育大にもいけないし、

共通一次試験なんて、間に合いそうにもないし

自分はどうなるんだろうと もがいていた高二の秋頃

京都の美術館でピカソ展があることを新聞で知った。

学校をサボって見にいく価値はあると思って見に行った。

教科書で見たことがある作品もあったが

「青の時代」というコーナーがあり、足を止めて見ていた。

他の時代とトーンが違うくらいに思っていた。

でも、のちにピカソにも、若い頃に苦悩の時代があったことを知った。

それが、「青の時代」だった。




今、YOASOBIの「群青」という歌が中高生の心に響く、、

青い世界、不安を抱えた青春時代はいつの時代でも同じだ。

高校受験という、初めての試練。自分が何になりたいのかもわからない。

自分で決めた道へ歩もうとしているが、その道が合っているのかもわからない。


ああ自分にもそんな時があったことを

思って YOASOBIの「群青」を聴いていたら

この歌は「ブルーピリオド」という漫画のストーリーから作られている

美術大学を目指す高校生の

不安と、夢を追う姿が描かれている、と息子さんが教えてくれた

やっぱり、この青はピカソの青色か

ピカソの「青の時代」と出会った頃の自分が蘇ってきた。



青春時代はなぜ「青い」のか

「春は青いと決まっているから」とNHKのチコちゃんは言っていた。

昔、「青春の門」という小説を書いた五木寛之さんが

近年「玄冬の門」というのを書いている。今2回目を

読んでいる。人生90年は普通の時代になり

70歳までは年金をもらわずにがんばりなさい、

という時代になっている。


そのためには、元気で働くしかないのだが

適度な運動をして、若くて新鮮な情報をもっと取り入れたいが、

かと言って焦ることもなく、ゆっくりとぼちぼちと

できることをやり 少しお金があって心穏やかな

林住期を迎えたいものだ。









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