「旅立ちの日に」練習中
写真は秋の音楽会(小学校最後)の様子です・
小学校の卒業式を1ヶ月後にひかえたこのごろ、うちの息子さんが
♪ 白い光の中で~ 山並みは萌えて~
と家で歌っている。
この曲は「旅立ちの日に」という曲で、いまや卒業式の歌として全国の中学校でいちばん歌われるそうです。
YouTubeにもたくさんアップされています。 こちら
聴いたことがあるでしょうか。
今から20年前の1991年、埼玉県秩父市にある市立影森中学校の音楽室で生まれたそうです。
当時校長だった小嶋登さんがでひと晩で書き上げ、翌朝、音楽の先生に作曲を
数年前、この歌を作詞した小嶋登先生の記事が朝日新聞に掲載された。
小嶋さんを訪ねた。
「3年生を送る出し物として、教師全員が壇上で歌った曲です。その年限りの歌のつもりでした。」
その年の3月で小嶋さんは定年退職したが、歌は残った。翌年、卒業シーズンを前に音楽雑誌が譜面を載せる。
曲は全国の小中高校で演奏され、わかりやすい歌詞が生徒たちの心をつかんだ。
「懐かしい友の声/ふとよみがえる/意味もないいさかいに/泣いたあのとき」
どこか、若者の抑圧感を歌った故尾崎豊さんを思わせる。武田鉄矢さんの「贈る言葉」にも近い。
でも小嶋さんは「夢や憧れを詠んだ若山牧水の世界です」と話す。
この曲の作詞をされた小嶋先生は、当時いわゆる荒れていた中学校の校長先生をされていて、生徒たちに音楽によって成長してもらいたいとのことで日々ご尽力なされていたそうです。
そして、見事に育て上げた生徒たちへのはなむけとして作られたのが、この曲ということになります。
最初は先生たち全員がステージで卒業生のために歌ったということですから、
いわば「子どもたちに苦労をいっぱいかけられた先生たち」が
「大きく成長して学舎を巣立っていく生徒」へ贈る
「愛情がいっぱいつまった曲」ということです。
私がこの曲を知ったのはほんの数年前ですが、初めて聴いてすぐにいい歌だと思いました。
うちの息子も少し前に音楽の先生から教えてもらい、とても気に入って練習しています。
この歌の歌詞のどのフレーズが特にいいのか、
きいていませんがなとなくわかるような気がします。
ほんとにいろんなことがあった小学校6年間。
友だちの心ない言葉に心も身体も苦しめられたことも、
友だちや先生の温かい言葉に何度も助けられたことも
自分の強さと弱さに 心悩ませながらも
小学校6年でずいぶん成長したことだと思います。
小学校で最後の音楽会が終わったころ、
「小学校もあと5ヶ月で終わりや」としみじみと言っていました。
中学受験をすると決めたのが夏休み前だったかな
その頃は、学級の仲間との別れをあまり意識してなかったようですが…。
1月に試験を受けてみんなとはちがう中学へ進むことがきまり、
学校で卒業式の歌や「呼びかけ」の練習をするようになり
「友だちや先生たち」とのとの別れを意識するようになりました。
「みんなちゃんと練習してるでぇ」
「おとなしい人も大きい声が出てるし」
卒業式を迎え、まわりの友だちの気持ちもお互いが理解できるようになったのでしょう。
「あと、4週間になった」「学校行くのは20日しかないわ」
小学校2年生のころから、ほかのクラスで学級崩壊が始まり
3年生では、どのクラスも大変になりました。
まじめな子はいっぱいストレスをかかえ、
わがままで我慢できない子は言うことを聞かなくなり、
さらに大人の力で抑えられた「教室」や「スポ少」では、
子どもたちの間でも力による支配関係がきっちりと生まれ、
反発をしない優しい子は抑圧されストレスをためていく。
そんな中で、あきらめずに指導してくださった先生方の力は大きい。
次第に息子さんにも「笑顔」もどり、学校のことをよく話してくれるようになった。
卒業式で6年生が合唱するという「旅立ちに日に」
荒れた学年だったが、6年生になってやっと落ち着いてきて大きく成長した子どもたち
この子たちが一生懸命自分たちの思いをこめて合唱する「旅立ちの日に」という歌。
この子たちの成長を心配しながらも、あきらめずに見守ってきた小学校の先生方や親たちの感動もひとしおであろうとおもう。
懐かしい友の声 ふとよみがえる
意味もない いさかいに 泣いたあの時
心通ったうれしさに 抱き合った日よ
みんな過ぎたけれど 思い出強く抱いて
勇気を翼にこめて 希望の風に乗り
この広い大空に 夢を託して
この曲が全国の小中学校で流れる季節が近づいてきていますが、
作詞された小嶋登さん(こじま・のぼる、元埼玉県秩父市立影森中学校長)が1月20日、80歳でなくなられました。
20年前、きびしく長かったであろう、教員生活の最後の卒業生のためにあつい思いをこめて作詞された「旅立ちの日に」が
これからも卒業式の曲として全国に広まり、多くの子どもたちや先生方、親御さんの心に残り続けることでしょう。
小嶋登校長先生は「いい歌」と「教師のこころ」を遺してくれました。ご冥福をお祈り申し上げます。
小嶋さんを訪ねた。
「3年生を送る出し物として、教師全員が壇上で歌った曲です。その年限りの歌のつもりでした。」
その年の3月で小嶋さんは定年退職したが、歌は残った。翌年、卒業シーズンを前に音楽雑誌が譜面を載せる。
曲は全国の小中高校で演奏され、わかりやすい歌詞が生徒たちの心をつかんだ。
「懐かしい友の声/ふとよみがえる/意味もないいさかいに/泣いたあのとき」
どこか、若者の抑圧感を歌った故尾崎豊さんを思わせる。武田鉄矢さんの「贈る言葉」にも近い。
でも小嶋さんは「夢や憧れを詠んだ若山牧水の世界です」と話す。
この曲の作詞をされた小嶋先生は、当時いわゆる荒れていた中学校の校長先生をされていて、生徒たちに音楽によって成長してもらいたいとのことで日々ご尽力なされていたそうです。
そして、見事に育て上げた生徒たちへのはなむけとして作られたのが、この曲ということになります。
最初は先生たち全員がステージで卒業生のために歌ったということですから、
いわば「子どもたちに苦労をいっぱいかけられた先生たち」が
「大きく成長して学舎を巣立っていく生徒」へ贈る
「愛情がいっぱいつまった曲」ということです。
私がこの曲を知ったのはほんの数年前ですが、初めて聴いてすぐにいい歌だと思いました。
うちの息子も少し前に音楽の先生から教えてもらい、とても気に入って練習しています。
この歌の歌詞のどのフレーズが特にいいのか、
きいていませんがなとなくわかるような気がします。
ほんとにいろんなことがあった小学校6年間。
友だちの心ない言葉に心も身体も苦しめられたことも、
友だちや先生の温かい言葉に何度も助けられたことも
自分の強さと弱さに 心悩ませながらも
小学校6年でずいぶん成長したことだと思います。
小学校で最後の音楽会が終わったころ、
「小学校もあと5ヶ月で終わりや」としみじみと言っていました。
中学受験をすると決めたのが夏休み前だったかな
その頃は、学級の仲間との別れをあまり意識してなかったようですが…。
1月に試験を受けてみんなとはちがう中学へ進むことがきまり、
学校で卒業式の歌や「呼びかけ」の練習をするようになり
「友だちや先生たち」とのとの別れを意識するようになりました。
「みんなちゃんと練習してるでぇ」
「おとなしい人も大きい声が出てるし」
卒業式を迎え、まわりの友だちの気持ちもお互いが理解できるようになったのでしょう。
「あと、4週間になった」「学校行くのは20日しかないわ」
小学校2年生のころから、ほかのクラスで学級崩壊が始まり
3年生では、どのクラスも大変になりました。
まじめな子はいっぱいストレスをかかえ、
わがままで我慢できない子は言うことを聞かなくなり、
さらに大人の力で抑えられた「教室」や「スポ少」では、
子どもたちの間でも力による支配関係がきっちりと生まれ、
反発をしない優しい子は抑圧されストレスをためていく。
そんな中で、あきらめずに指導してくださった先生方の力は大きい。
次第に息子さんにも「笑顔」もどり、学校のことをよく話してくれるようになった。
卒業式で6年生が合唱するという「旅立ちに日に」
荒れた学年だったが、6年生になってやっと落ち着いてきて大きく成長した子どもたち
この子たちが一生懸命自分たちの思いをこめて合唱する「旅立ちの日に」という歌。
この子たちの成長を心配しながらも、あきらめずに見守ってきた小学校の先生方や親たちの感動もひとしおであろうとおもう。
懐かしい友の声 ふとよみがえる
意味もない いさかいに 泣いたあの時
心通ったうれしさに 抱き合った日よ
みんな過ぎたけれど 思い出強く抱いて
勇気を翼にこめて 希望の風に乗り
この広い大空に 夢を託して
この曲が全国の小中学校で流れる季節が近づいてきていますが、
作詞された小嶋登さん(こじま・のぼる、元埼玉県秩父市立影森中学校長)が1月20日、80歳でなくなられました。
20年前、きびしく長かったであろう、教員生活の最後の卒業生のためにあつい思いをこめて作詞された「旅立ちの日に」が
これからも卒業式の曲として全国に広まり、多くの子どもたちや先生方、親御さんの心に残り続けることでしょう。
小嶋登校長先生は「いい歌」と「教師のこころ」を遺してくれました。ご冥福をお祈り申し上げます。
この記事へのコメント
「旅立ちの日に」いい歌ですね♪
私は、10年くらい前から知っていますが、
この曲を聴くと、いろいろなことを思いだし、
うるうるくることがあります。
小学生の子供たちには、難しいところもあるかもしれないけど
あのメロディーが、心に響くんですよね。
きっと、卒業してから何年か経ってからも、
いろいろな思い出とともに心に残るのではないでしょうか。
私は、10年くらい前から知っていますが、
この曲を聴くと、いろいろなことを思いだし、
うるうるくることがあります。
小学生の子供たちには、難しいところもあるかもしれないけど
あのメロディーが、心に響くんですよね。
きっと、卒業してから何年か経ってからも、
いろいろな思い出とともに心に残るのではないでしょうか。
どきどき さん
コメントありがとうございます。
いい歌は何年も 歌い継がれる。
うちの子も この歌をまたどこかで聞くたびに
小学校時代のことを思い出すのでしょうね。
コメントありがとうございます。
いい歌は何年も 歌い継がれる。
うちの子も この歌をまたどこかで聞くたびに
小学校時代のことを思い出すのでしょうね。