笑顔で卒業…
「ホンマ いいクラスやったわ…。他のクラスいてもそう思ったと思うけど」
(どのクラスの子もみんな自分のクラスをいいクラスと思っている、という意味らしい)
家に帰ってきて、担任の先生から一人ひとりの子どもたちに送られた手紙や写真をテーブルに並べて、息子さんが言った言葉です。
うれしいことも楽しいことも つらいことも悲しいこともあった。
とても明るく元気だった時も 心も体もしんどかった時も
いろいろいっぱいあったけど
たくさんの友だちと一緒に「笑顔」で卒業することができました。
いつまでも校庭で、ともだちや先生と写真をいっぱい撮っている姿を見ていると本当によかったなと思います。
これも先生方が最後まであきらめずに 子どもたちをささえてくださったこと
子どもたちを信じ、おたがいの違いや良さを認め合えるように 仲間づくりをすすめてくださったおかげと思います。
ありがとうございました。
2つのクラスの担任の先生は、この学年を6年間のうち3年も受け持ってくださいました。
2年生くらいからいくつかの学級が荒れ、ずっと大変だったこの学年を3度目は6年生で担任していただきました。
子どもたちも6年生になってたくさんの行事を経験していく中で、
先生方が 子どもたちが本来もっているはずの「よい方の力」を引きだしてくださり、
子どもたちもどんどんいい方向に成長していったように思います。
うちの息子さんは6年生になってはじめて女の先生が担任になりました。
ソフトな感じで、息子にあっている先生のようでした。
そのクラスも修学旅行、京都校外学習、最後の運動会、陶芸教室、音楽集会と大きな行事が終えるごとに大きく成長していきました。
卒業文集の下書きをして、6年間の小学校生活を振り返る時期になったころ、
「あぁ 卒業まであと4ヶ月や」
「みんなと一緒に過ごせるのもあと…」
とか家でよく言うようになりました。
仲間のありがたさ、クラスの居心地の良さ、学校の先生のがんばりとあたたかさを知った6年のクラスとお別れするのがつらいようでした。
2学期の陶芸教室で作った「沖縄のシーサー」にこめた願いは「笑顔を守る」ことでした。
これまで、まわりの人のイヤな顔もいっぱい知っています。
怖い顔、威圧する顔、意地悪な顔、人をバカにしたような顔。
不安そうな顔、冷たい顔。無表情な顔。
そして、またまわりのたくさんの「笑顔」に助けられました。
居心地のよいみんなの笑い顔、心温まる顔、一緒にやろうと励ます顔、それでいいよと見守る顔。すごいねと認める顔。
笑顔の大切さを心にしみて知っているからこそ、大切に守りたいと思ったのかな。
みんながニコニコ笑っている、居心地のよい教室。
先生も子どももみんな笑顔がいっぱいの学校・教室であって欲しい。
そんなことを思っていたのかな。
それに家の中でも 「笑顔」がたいせつですね。