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ゆっくりと…

ときには日常を離れて、大自然の中でゆっくりとした時間を過ごしたい。 いつかは「夢の国」でスローライフを‥ 

parasite 天は人の下に人を造らずと云り、、されど、、

   


コロナで大きく日常が変化した一年だった。

それで、一生が変わった人も多い。

亡くなった人も3000人を超え、心配なことに まだまだ増え続けている。

まだまだ、先が見えない状況が続く。



職場でも感染者が出て、臨時休業になった。

個人的には年休も合わせて、そのまま年末から

年始へと連続して休暇が取れた。


例年の大掃除も早めに進めることができ、

お母さんの車の乗り換えで、ディーラーに足繁く通ったり、

小さな買い物をちょこちょこしていた。

そして、時間ができると、気になっていたCDや映画を視聴している。

家族はそれぞれに忙しい?  らしい。

が、自分はマイペースで、ゆっくりと過ごしている。




parasite 天は人の下に人を造らずと云り、、されど、、


近所のTUTAYAが閉店して、大変不自由していたが、

近くのレンタルショップの会員になり、

「パラサイト 半地下の家族」を視聴した。

ネタバレあり注意。




コロナで倒産・閉店が相次ぐ中で、苦しい状況が続いているが、

この映画で、まず感じたのは、

「コロナで業績が上がり 儲けている人もいるだろうなぁ」

「就職難の時代でも、志望の企業や公務員に内定してる学生もいるだろうなぁ」

この映画に出てくるような、丘の上の住人と

半地下や地下社会の住人の経済格差はさらに大きくなるだろうと思う。



この映画で「社会の歪み」を再認識したわけである。

先が見えない苦しい状況で、行き場のない思いや

どうしようもなく辛い経験を、強さに変えて

逞しく生きている下層社会の人々に、エールを送りながらも

ふと考える。

いつの時代も、智恵を使い、辛抱強く努力して

自らの状況を変えていった人がいたということを、、

400年以上前の堺や博多の貿易商人が、

300年以上前の元禄期の大商人たちが、

明治維新後の、戦後の日本でも競い合って

この国を豊かにしてきた。



この映画のような現代社会だけでなく、

ずっとそうだったような気がする。


福沢諭吉は、貧富の差は智恵と努力の差である。

だから、学問せよ、と説いている。

元から財産があって、良い教育を受けられる環境があって

有名大学を出て一流企業で働く人や、高級官僚となった人が

丘の上の広大な敷地の屋敷を手に入れ、快適な生活をする。

そして、子どもの教育にも金をつぎ込む。

巨万の富を社会のためにと、社会への貢献をたくさんした実業家もいたが、

有り余るほどの富を得るうちに、貧しかった頃の自分の誠実さや

同じような境遇の周りの人々への、あの優しかった眼差しを忘れ、

自分たちとは、違う匂いのする人々だと、

この育ちからくる、消すことのできない「匂い」が一つのキーワード

だった気がする。

見下した時、悲劇が起きた。

地下の住人に子どもを殺された半地下の家族の父は、

耐えきれず、その怒りは丘の上の富める住人へむかう。

殺人を犯し、追われる身となって自身も地下生活の住人へと

階段をころげ落ちていった。



韓国は日本以上に学歴社会で、有名大学への受験はとてもきびしい。

誰もが貧しく、高学力の優秀な学生が地方から東京などの都市へ向かい、

成り上がれるチャンスをつかむことも、多かった戦後の日本の昭和時代。

それは、バブル経済の終焉とともに、勝ち組にはとてもやさしく、

立ち直るのも早かったが、

チャンスに恵まれなかった負け組には、厳しく長かった。

結局、貧富の差は大きくなり、社会的いじめは

ますます貧者にきびしくなった。

階層社会の脱却のために 
・知能・知力の差がそのまま社会階層を序列づけ、経済格差をもたらしている。

・学力が低いから貧困に陥りやすい。

 遺伝的に学力が低くなりそうな人たちに貧 
 困対策として何ができるか。

・貧困にならないように社会設計をどうするか。

公立高校の授業料が無償になって久しいが、

それでも支援が足らずに

私学の授業料も低所得者には無償になるという。

だからと言って、大人になってから、

これまで自分が受けた支援を

どれだけ恩返しできるだろうか。

成功すればするほど、もっと欲が出て、

下層社会でもがいている人々を

見下す人間がなんと多いことか。

どうしたら、この負のスパイラルから

現代社会が抜け出せる方法があるのか

そんなことを考えさせられた。

covid-19 Pandemicで、危機的な状況が

世界全体を覆っている。

差別や偏見、そしてねたみが広がらないことを、

新しい年になると還暦という、人生の転換期を迎える

この日に思う。

2020年12月31日 雪。












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