倉本聰の 「やすらぎ」はどこに・・・。

倉本聰 脚本の「やすらぎの郷」の放送が終わった。
倉本聰のドラマは小さい時から見ていた。
誰が脚本か知らなかったけれど、
タイトルをなんとなく覚えていたのが
「君は海を見たか」 だった。
調べたら、1970年日本テレビで放送だった。
1982年に リメイクされてフジテレビで放送している。
この時はしっかりみて、シナリオ本も買っている。
この頃より (1970年)
働き過ぎで家庭を顧みなかった父が
子どもとゆっくり過ごすことの大切さを 痛感する姿
などが描かれていた。
2008年の「風のガーデン」も よかった。
録画して見ていた。
終末医療(地域医療)がテーマだった。
終末医療(地域医療)がテーマだった。
息子の発達障害も 取り上げられていた。
今回の「やすらぎの郷」は シルバー世代にむけたドラマであったが
日本のテレビ界への批評であったり、
日本のこれからの社会の在り方への メッセージを感じる。
シナリオ本を買ったのは 「北の国から」が最初だったが
「昨日悲別で・・」や「川は泣いている」、「優しい時間」など
シナリオは買ってないけど いいドラマであった。
自分自身の生き方を 考え方させられた。
その時その時の 日本の社会への警告でもあった。
高齢者が増えて、生きがいをなくして人知れず死んでいく
元気なころ、 必死で生きた来た人たちが 粗雑な扱いを受けて
寂しい気持ちで 死を待っている・・・。
「あたたかな看取り」がもっとできないものか
若い子育て世代は 自分たちのことだけで精いっぱいだ。
離れて住んでいるから からだの自由が利かなくなって
不自由な思いをしている 老父母の変化に 鈍感で
最後は 施設で 気を使いながら 社会(他人)の世話になる。
豊かな老後には お金が必要だが
「やすらぎの郷」のような、高級老人ホームであれば
心おだやかに 心豊かな老後の生活があるかといえば
そうでもない。
やはり 人とのつながりが豊かで 自分の役割や居場所があって
やりたいことをやって 毎日が過ごせる それが一番かな
倉本聰は、富良野の森に移住して、「北の国から」を書き始めている。
80歳になった今は、森を見ながら臨終を待っているらしい。
高齢者を取り巻くさまざまな問題を取り上げ、
往年のテレビ映画スターたちのための老人ホーム「やすらぎの郷」
でのドタバタ劇を面白おかしく描いている。
高齢者が昼の連ドラとしてたのしめる工夫が随所にある
ドラマの振り返りが丁寧にあったり、やすらぎ体操があったりと。
今のテレビ界への批評や嘆きが度々出てきたり、
タバコを吸うシーンがやたらと多かったりして、
もっと、さらっと扱う方が、、、と思った。
脚本家の焦りを感じるなあ。そうまで意固地にならなくても、、。
ドラマでセリフのある多くの高齢者が歩ける人ばかりで
歩けなくなった人の思いも、丁寧に描いて欲しいと思った。
元気な年寄りと 介護の必要な年寄りが共生する姿があってもいい。
倉本聰の心のやすらぎはどこにあったのか、とも思った。
元気で長生きするために、、、。
そのためには 強い足腰と 若い心が 必要だろうな・・・。
今年79歳で、愛知県瀬戸市から TOYOTAのC‐HRという
若者向けの新しいSUVに乗って法事にやってきた叔父さん。
山手の住宅街を 毎日1時間ほど自転車に乗って 足腰を鍛えているそうだ。

見習わないと・・。と思って 法事でビールを飲んでいた私は
自転車で 隣り町の老人ホームにいる父の所へいった。
ペダルが だんだん重くなり 太ももが筋肉痛になった。
歩くことは 大丈夫だが 自転車は使う筋肉が違うようだ
天気の良いときは もっと自転車に乗ろうかな・・。

