このところ半日出勤が多かったが、週末の金曜は在宅だった。

一日中家にいたが、入院中の病院を出なければならなくなった義父が

退院して介護施設に入ることになった。その移動の合間に息子さんと

一緒に義父に会いに行った。

私たちが来ることを知らなかったのか、私たちの姿を見たお爺ちゃんが

目を赤くしていた。

病院でも施設でもコロナのせいで面会禁止になっている。

面会できない間に、元気がなくなっていく高齢者が増えると思う。



この日もごろごろしていた息子さんと

湖岸から隣町を経て町内の散歩をした。

帰りに私の義伯父（９５歳？）に出会って話をした。

まだ腰も曲がっておらず、車を押しながら毎日散歩しているそうだ。

この方の母は102歳まで元気だった。

夕方６時前だったが、すでに少し酒もいただき、夕食を終えてタバコを吸っていた。

頭も結構クリアで、嬉しそうに孫の話をしていた。

ずっとタバコを吸っているので肺は悪くなっているだろうが、

元気で長生きしている。

あくせく働くわけでもなく、長い老後を楽しんでいるようだ。

数年前までは車にも乗っていた。

89歳になる妻とそして息子世帯と同居している。

息子さんと一時間余りの散歩散歩ではいろんなことを話した。

おもには湖岸から見える景色や　街並みについて昔の話だった。

今大学生となって神戸の王子公園近くに住う息子さん。

湖岸のこの田舎町で育ったけれど、この湖岸の田舎にも

中学時代に友だちが遊びに来てくれたと、

うれしそうに話していた。

家を出てみて、分かる故郷のありがたみを

コロナでどこにも行けない今、感じているようだ。

就職は都会になるだろうから、この街は

夢を描いて出て行った息子さんが、時に

ゆっくりと心を休めるために帰港する　Home であるのだろう。


私はというと、マレーシアのリゾートや南乗鞍のキャンプ場で　またゆっくりとした時間を過ごすことを夢見ている。