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ときには日常を離れて、大自然の中でゆっくりとした時間を過ごしたい。 いつかは「夢の国」でスローライフを‥ 

88年前の仏壇を

   

88年前の仏壇を


実家の仏壇が我が家に来た。

実家の兄宅が建て替えすることになった。

新居には大きな仏壇は置けないので、引き取りませんか?

と言われ、引き取ることになった。

といっても、本家の仏壇は小さな仏壇に替わり

88年前の昭和8年製の大きな仏壇は、閉眼供養つまり

「お性根抜き」されて、我が家にやってきたのだ。


我が家が引き取らないと、廃棄されてしまう運命だった。

彦根仏壇で、本願寺派仕様です。

私のお祖父さんが昭和初期に買ったもので、

父母はこの仏壇の前で、昭和32年に仏前結婚式をしている。

2人の叔父さんもそうだったし、叔母さんも

この仏壇を拝んでお嫁に行ったと思う。

うちが引き取らないと廃棄される運命のお仏壇を

思い切って譲り受けた。

と言うのも、平成元年に建った我が家の座敷にも

観音開きの仏間があったが、幅が120㎝で入らなかったため

仏間をリフォームして、幅150㎝に広げた。

柱を取って、壁を壊したので結構大掛かりになり、費用もかかった。

小さな仏壇一つ買えるくらいだ。

それでも、踏み切ったのは

3月に亡くなった父が、祖父同様にとても大事にしていたこと。

実家を建て直しに踏み切った兄だが、

兄の息子は鳥取で生活しており、仕事の関係で

こちらにもどってくることは、ほぼ無いだろう。

年老いていく兄夫婦が、これからの老後20、30年を

住みやすく、たまに帰ってくる兄の子どもや孫が寝泊まりできる

最小限の家のようだから。




父の葬儀もそうであったが、コロナ禍で多数が集まり

法事をすることも無くなった。

駅前のホールで葬儀や法事も少人数でできる。

仏壇や広い仏間はもういらない。

幸い私の両親が30数年前に、分家として建ててくれた我が家には

8畳の座敷があり、仏間があった。


我が家には元禄時代に亡くなった祖先から後の戒名が残っている。

〇〇家の代々の本墓があったが、父の代に近くに墓地を買い、

父母はそこに墓がある。

どちらにしても、代々続いてきた家の仏壇が、

廃棄物として処分されなくてよかったと思っている。



昨日の土曜日は、私が育った母屋(兄宅)の取り壊し準備を

弟一家とウチは夫婦2人で一日手伝った。

40畳の畳を廃棄するのを主に手伝った。

業者に頼むと1枚2千円取られるらしい。

それ以外に、家具やもろもろのものを運び出した。

そして、古い仏壇はうちに、ピアノは業者に預けた。

仏壇は古いが40年前に、修繕(仏壇のお洗濯)が

結構丁寧にされていて、保管状態もよかったので

専門の業者に移動だけしてもらった。

仏壇移動と仏間リフォームに結構かかったが、

仏壇仏具そのものは、2、30年は使えるだろうと言うことで

元気な間は大事にして、父や祖父の思いを継承していこうと思う。




我がまちのお寺は、戦国時代には建っていて

信長との石山本願寺戦争の時には、たくさんの人夫や資材を出している。

ここは寺を中心に寺内町ができている。

寺は琵琶湖とつながっていて、この辺りの湖上交通を支配していて勢力もあったらしい

そして比叡山坂本港や大津の港との行き来で、江戸時代から明治中頃にかけて賑わっていたらしい。

そのお寺の門徒衆が守ってきた信仰を

いつまで皆が守っていけるかわからないが

私自身はあと5年もして、仕事を完全リタイヤする頃には、

高めの座りやすい椅子に座って、

ゆっくりと仏壇の阿弥陀如来像を眺めていることだろう。



















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