春のからっ風 ただ今日の生き恥をかく

コロナで在宅が多くなり書斎を整理している。
ふとYouTubeで 昨日見ていたサザンのビデオの画面に
「桑田佳祐 網走刑務所慰問」というのがあったので見た。
ずいぶん古いテレビ番組の録画だったが
その中で受刑者を前に桑田佳祐が最初に歌ったのが
泉谷しげるの「春のからっ風」という曲だった。
1973年の曲を歌っていた。
映像には歌詞がつけられていた。
「春だというのに 北風にあおられ 町の声に急き立てられ・・」
で始まる。
「なんでもやります ぜいたくは言えません 頭を下げ わびを入れ
すがる気持ちで 仕事をもらい 今度こそ真面目にやるんだ」
「言葉が足りないばかりに 相手に自分を伝えられずに
わかってくれないまわりを恨み 自分は正しいと逃げ出す」
この歌詞を 700人ほどの若い受刑者が聴いていた。
刑務所の慰問は、桑田自身の希望だったようだ。
そしてこの曲のこの歌詞。
泉谷しげるの名曲は多数あると思うが
社会の片隅で 悩み苦しみあがいている人々の
心に響く歌だった。
コロナで借金が増え、仕事の先行きも見えない人々があふれる
「今はただ すきま風を手でおさえ 今日の生き恥をかく」
収入が途絶え、何とか現金収入をと
いろんな店が 手を尽くして仕入れたマスク
それが売れ残り、 値下げしないと売れないと
困り果てている 人々。
怒りの持って行き場がない・・。
先の見えない世の中で、人々の「怒りのぶどう」が
たわわに実る。
この怒りが 差別や偏見、民衆の分断へ向かわないことを祈る。