レトロなバスで
岐阜の中津川というところに,はじめて行きました。
木曽川の上流で、恵那峡や中山道の馬籠や妻籠の近くです。
中山道は中津川市も通っており、狭い街道もこの小さなバスなら通れました。
この山道を通って,昔の人は江戸と京や大坂を何日もかけて往来したのかと思うと
ただただ、昔の人は「すごいなぁ」と思いました。
とにかく坂が多く、中津川IC からすぐの試合会場も 狭い坂道をなかなかたどり着けず
20年以上まえに製造された、レトロなこのバスは 坂道で何度か停車しました。
そのたびに バスの中では乗員である選手達から「不安な声」と「歓声」が上がりました。
試合はカップ戦で、男子は岐阜2・三重・長野・神奈川・滋賀の6チームで4試合ずつ戦いました。
準決、決勝は接戦の末、見事優勝のトロフィーを手にすることができました。
春の県大会直前の大会で いい結果が出たことは自信につながったことでしょう。
ベンチ・ウォーマーで応援にまわることが多かった選手も チーム一丸で戦って勝ち取ったトロフィーと賞状でした。
チームとしては,初めての宿泊しての遠征でした。
遠征費を安く上げるために、レンタカーで行ったのですが
レトロなレンタカーで 中津川の坂道を走ったことも 選手達にはいい思い出になったことでしょう。
夜7時30分 すぎに滋賀に帰ると、駐車場ではたくさんの保護者が待っていてくれました。
ボールなどチームの荷物をトランクから出すときにバスの運転手さんが突然、
トランクに入っていた賞状を両手で頭上に揚げて、保護者の輪の中へ向かいました。
すると、大きな拍手と歓声が起こり、そこには運転手さんの満面の笑顔がありました。
自分の荷物をバスから 下ろしていた選手達もびっくり。
運転手さんも いっしょに[優勝]を喜びました。
そういえば決勝戦の時は体育館に入ってきて 応援をしてくれていました。
初めて出会った方ですが、私にとっても子どもたちにとっても、思い出に残るドライバーとの出会いだったと思います。