ちはやふる 全国大会へ

ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川
からくれないに 水くくるとは 在原業平
「すごく色々な事が起きていた神代の時代でさえ、聞いたことがありません。
竜田川がこれほど、うつしく紅色に染まるということを」
という意味だそうです。
一見すると、風景を描写しているようですが
熱烈な恋愛関係にあった女性に対して贈った歌だそうです。
好きだった女性が、清和天皇というひとに嫁に行ってしまいますが
「まだ私はあなたの事をすきですよ」と、暗にほのめかしている歌だそうです。
そう思ってよんでみると、もみじが燃えるような思いか。
熱列な 恋歌ですね。
原作はマンガで 競技かるたに熱中する女子高生 綾瀬千早が 主人公
千早が尊敬する かるた名人の 孫で 福井に行ってしまった新(あらた)
千早のことが好きで 幼馴染の 太一 という3人が
小学生でカルタに熱中するところから 物語が始まる


映画化され話題になっていた。
しかも 全国大会は 滋賀県大津市の 近江神宮である。
大津市も 京阪電車も PRに力を入れていた。
近江神宮は 戦前の国威高揚ムードの中、新しく作られた神社で、
大津京に遷都した 天智天皇が 百人一首の第1首の
「秋の田の~」の歌を詠んだことから カルタの聖地になっているようだ
高校の時にも 百人一首のテストがあったので
「むすめふさほせ」の1字決まりの歌 をおぼえたりした。
「ちはやぶる~」 も 在原業平の 有名な歌だ。
在原業平 と言えば 『伊勢物語』の作者という説があるが
その伊勢物語を 高3の選択国語で1年かけて学習した。
国英社(日本史) 3科目が受験科目で 英語がドツボにはまっていて
全く先の見えない 毎日を送っていたが
『伊勢物語』の授業と 選択理科の地学Ⅱ と芸術の美術の時間が一番たのしかった。
好きな教科で勉強したことが 結局身についている。
この漫画・映画で 古典のおもしろさ を知ってほしいと思う。
この漫画が話題になっていたころ 私はちょうどスマホを持ち始めたころで
デジタル漫画を 小学校編から 高校1年生まで読んでいたので
『上の句』の内容は ほぼ知っていた。
それでも、 映画はよくできていて おもしろかった。
いよいよ 全国大会だ。 『下の句』が楽しみだな・・・。
息子さんの高校の視聴覚室で 広瀬すずらが 映画の撮影したのは
『下の句』 だそうです。
自分の高校に 広瀬すずがやってきて 映画の撮影。
車に乗って 校門から出ていき時に 『生・すず』が見えたそうだ。