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ときには日常を離れて、大自然の中でゆっくりとした時間を過ごしたい。 いつかは「夢の国」でスローライフを‥ 

映画「非現実の王国で」の世界へ

   

映画「非現実の王国で」の世界へ 

映画「非現実の王国で」の上映会に行きました。

滋賀県立近代美術館での無料上映会です。

ヘンリー・ダーガーは不幸な少年時代を送り、20代初めにはシカゴの病院の清掃作業員になり、

1963年に定年を迎えるまでずっとその職に就き、… ほとんど誰とも交友することなく、

1973年、ひっそりと世を去った後、アパートの部屋から信じがたい作品群が発見されます。

その作品が「非現実の王国で」という長編の空想冒険物語と、幅2メートルをこす横長の紙に描かれた

膨大な量の挿図です。











彼は人とのつきあいが苦手で、仕事を終えるとアパートの1室で夜遅くまで空想の世界にはいり

「非現実の王国におけるヴィヴィアン・ガールズの物語、あるいは子ども奴隷の反乱に起因する

グランデコ対アンジェリニアン戦争と嵐の物語」を制作していたのです。

幼い彼を虐待した大人たちはダーガーが好きな純血にして不死身の7人の少女「ヴィヴィアン・ガールズ」

の敵として描かれている。敵である大人たち「グランデリニアン」から少女たちを守る組織のリーダーが

「キャプテン・ヘンリー・ダーガー」その人でした。

ヘンリー・ダーガーは人とのつきあいがうまくできず、孤独の人であったと書かれていますが、

彼を知る人はわずかでもまわりにいたし、入院した病院に見舞いに行く人もあり、

最期は救民院でなくなっている。ただ、彼にはその時は全く誰も知らなかった自分だけの世界が

あったと言うことだ。それが『非現実の王国』 だったのだと思う。

 子どもたちをかわいがっていたという証言もない。きっと接し方がわからなかったのだろう。

 少年のころ感情障害があるとされ、知的障害者の施設に入れられて強制労働させられたり、

 軍隊にも徴兵されている。こういったことも彼の世界に大きく影響していると思われる。

 彼が作り出した本当に「加工されていない、生のままの芸術」

 それを意味する「アール・ブリュット」   それは
 
 精神障害者や幻視者をはじめとする正規の美術教育を受けていない人々が内発的な衝動の

 赴くままに制作した作品を高く評価し、既成の美術概念に毒されていない表現にこそむしろ

 真の芸術性が宿っているという概念(美術館のパンフより)が主張され、

 注目されるようになったこれらの作品を集めた今回の美術展はとても興味深かった。

 映画の上映会にも学生から年配の方まで実に様々な人が来ていた。

 「アートはボーダレス」であり、「アール・ブリュット」はまさに『命のアートだ』

 「アートはボーダレス」くわしくはこちら


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